4月27日 本日は何故か「悪妻の日」なのだそうです

紀元前399年4月27日、哲学者ソクラテスが、若者を堕落させた罪で処刑されました。この日は哲学の日でもあるのですが、妻のクサンティッペが悪妻であったことから、悪妻の日とも呼ばれています。クサンティッペについては 数々の逸話が残っていますから 当時の常識から考えれば 相当な悪妻であったのかもしれません。しかしソクラテスが 本当に耐えられないような行動を取っていたら 勿論当時も離婚は認められていましたから 離婚したはずです。けれども結局は死ぬまで離婚と言う選択肢は選ばなかったわけですから 二人の間には 他人には理解しがたいけれど しっかりとした愛情があったのではないでしょうか。

そもそも悪妻とは どのような妻に対する称号なのでしょうか。私の女性に求める理想像は ナーちゃんのように 優しくて控えめな性格で のんびりしていて正直で不器用な位の女の子です。現在の私の奥様は まあこんな私を見捨てずにずっと面倒見ていてくれているのですから 究極に優しい女性なのかもしれません。でも私が抱き締めてチューでもしようとしたら 殴ったり蹴ったりして反発されてしまいます。

奥様が仰るには 「私が大人しくて控えめにしていたら あなたはまともに生きていけないのよ。」とのことですが まあ正解だと思います。私は奥様に積極的に誘導して頂かなければ 真っ当な道を歩んでいけそうにはありません。本当にそう思いますから 奥様は 私が女性に求める理想像とは かなり異なっていますが 私にとっては 有難いことこの上ない良妻なのだと思います。

結局良妻とは 旦那さんを幸せにする女性であり 悪妻とはご主人を不幸にする女性なのではないでしょうか。そういう意味合いで考えたら ソクラテスは最後まで哲学者としてのポリシーを曲げずに貫いた結果 処刑されてしまったのです。哲学者としての道を全うできたのですし 現にその名声は二千数百年を経た現在でも鳴り響いています。

時の支配者には受け入れられなかったために 処刑されてしまいましたが 哲学者としては本望であったのではないでしょうか。もしソクラテスが幸せであったのならその妻のクサンティッペは 実は良妻であったのかもしれません。その言動が当時の妻の行いとしては 非常識と評価されてしまったのかもしれませんが 要はソクラテスが死ぬまでそんなクサンティッペを受け入れていたのですから 客観的に判断したら 実は良妻と評価されてもおかしくないように感じます。

つまり本日は 実は良妻の日 と表現する方が適切であるのかもしれません。

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